使い慣れたCADで作った3Dデータを、プリント用のSTLにしたい。でも、ソフトを買い直したり、変換のためだけに会員登録したりするのは手間です。PrintSakuに、STEP・IGES・OBJ・STLから使える無料のデータ変換ツールが加わりました。
変換はブラウザ内で処理します。ダウンロードだけでも利用でき、注文は必須ではありません。実物を作りたくなったときは、変換後の寸法を確認してプリントのお見積もりへ進めます。
いつものCADから、まずSTEP・IGESを書き出す
設計環境を変える前に、今のソフトの「エクスポート」「名前を付けて保存」を確認してみてください。STEP(.step / .stp)やIGES(.iges / .igs)で3D形状を書き出せれば、本ツールでSTLに変換できます。
SOLIDWORKSの公式ヘルプにはSTEP・IGESなどへの出力手順があり、iCAD SXの公式資料にも中間形式の入出力が掲載されています。RhinoもSTEP・STL・OBJなどの書き出しに対応しています。ただし、対応する形式や操作はソフトのバージョンとライセンスによって異なります。
CAD独自の元ファイルをそのまま開く機能ではありません。 SLDPRT・3DM・SKP・3MF、DWG・DXF・JWWなどは直接読み込めません。2D図面から3Dモデルを自動生成するものでもありません。まず元ソフトで対応する3D形式を書き出してください。
無料変換の使い方は3ステップ
- 無料データ変換ツールを開き、STEP・IGES・OBJ・STLを1つ選びます。
- STL・OBJでは書き出したときの単位を選びます。STEP・IGESではCADのメッシュ化設定を確認し、「無料でSTLに変換」を押します。
- 表示された実寸と三角形数を確認し、STLをダウンロードします。プリントしたい場合は、対応範囲内のモデルを見積もり画面へ引き継げます。
変換は1ファイル64MiBまで、出力は100万三角形までです。CADの処理は端末の性能やモデルの構造によって時間がかかります。60秒を超えた処理は停止するため、部品ごとの書き出しやメッシュ設定の見直しをお試しください。元ファイルは変更しません。
OBJは三角形の面で書き出してください。四角形や凹多角形を含む場合は、元ソフトの「三角形化(Triangulate)」を有効にして再出力するか、STL・STEP・IGESを使います。形状を変えてしまう可能性がある自動分割は行いません。
「1,000倍違う」を防ぐため、単位を確認
STL・OBJでは、見た目が同じでも元の単位が違うと実寸が変わります。たとえば0.02mの幅は20mmです。元データがm単位なのにmmとして扱うと、意図した大きさになりません。
Shade3Dの公式ガイドでは、STLはmm、OBJはmで出力されると説明されています。該当するOBJでは本ツールの「メッシュの元の単位」でmを選び、変換後の幅・奥行き・高さを確認してください。ほかのソフトでも書き出し設定を確認することが大切です。
STEP・IGESはファイル内の単位を読み取り、出力をmmにそろえます。どの形式でも、注文前には元CADの寸法と照らし合わせてください。
無損失ではない部分も、先に知っておく
本ツールはメッシュの三角形数を減らしたり、勝手に縮小したりしません。ただし、すべての形式を完全な無損失でSTLにできるわけではありません。
- STEP・IGESの曲面は三角形に近似します。細かい設定はデータ量も増えるため、用途に合う設定で実物の寸法と形状を確認してください。
- STLには色・材質・テクスチャ・編集履歴・アセンブリ階層を保存できません。
- バイナリSTLの座標は単精度です。元データの数値を無制限の精度で保持する形式ではありません。
- 変換は穴埋めやモデル修復、造形可否の保証ではありません。元ファイルは保管してください。
バイナリSTLへの再出力でASCII STLより小さくなることはありますが、すべてのファイルが小さくなるとは限りません。軽量化のために自動で形状を削る処理は行いません。
ブラウザ内処理。登録・自動アップロードなし
変換のためにCADデータをサーバーへアップロードしません。選んだモデル・設定・結果は、このブラウザの同じタブで、最後の保存から最大24時間の復元に対応します。別タブ・別端末には同期されません。保存できない環境では画面にお知らせします。共有端末では作業後にモデルと結果を消去してください。
パソコンの最新版Chromeを推奨します。最新版Edge・Firefox・SafariもWebAssemblyとWeb Workerが使える環境なら利用できますが、すべての機種での動作を保証していません。Internet Explorerや旧版Edgeは対象外です。アプリ内ブラウザでは通常のブラウザで開き直してください。大きいCADデータはスマートフォンのメモリ上限に達する場合があります。
保存制限などで見積もり画面への引き継ぎができないときは、STLをダウンロードして手動で選択できます。詳しくは変換ページのFAQをご覧ください。
カタチを確かめたら、実物の試作品へ
画面の中の部品を手に取ると、組み合わせや大きさを確かめやすくなります。PrintSakuの自動見積もりは、1ファイル30MiB・最長辺200mmまでのSTL・OBJに対応します。変換ツールの上限とは異なるため、結果のサイズと実寸を確認してください。
すでに対応するSTL・OBJがある方は、変換を挟まずプリントの見積もりへ進めます。素材・数量・発送目安と金額を確認してから注文できます。大きいモデルや読み込めないデータは、support@print-saku.comへ個別対応の可否をご相談ください。
料金の考え方や個人で3Dプリントを依頼する流れも参考にしてください。
書き出し形式を確認できる公式資料
製品名は書き出し手順の説明に使用しており、各社との提携を意味しません。

